2019年5月24日金曜日

山岳氷河

20130801

暑い暑いこの頃、涼しい話題を一発
 
 前回、3000m級の山は2000mの山と景観が違うといったが、それは森林限界線より高いためばかりではない。日本のアルプスには数万年前までは雪線がアルプスの高さより低く降りていたのだ。
 
 雪線とは夏の最高気温が氷を溶かす温度以上にはならない気温分布高度である。ということはこの雪線より高い高度では雪は解けない。積もる一方である。やがて巨大な氷の塊になって山を滑り降りる。それが氷河である。
 
 低い位置へ流れ谷を埋め、川のように(速度はうんと遅いが)流れるため『氷河』と名づけた。
 最も氷河らしい氷河はこのようなものであろうか。
 しかし谷に集まらず、山の斜面のくぼ地に溜まるように発達する氷河もある。それが『懸垂氷河』である。このようなものである。
 日本のアルプスはスイスのように雪線上にかなり高くそびえていたわけではなく、雪線よりわずかに高いだけだったので川のような氷河は発達せず、上記のような『懸垂氷河』が発達した。
 
 氷河期が終わり、雪線もアルプスより上に位置すると、氷河はなくなった。しかし、この『懸垂氷河』は爪あとを残した(氷河は流水よりうんと浸食作用が強い)それがお椀を二つに割ったような(円形劇場に似ている)『カール』である。
 
 日本アルプスにはそのような氷河地形であるカールが残っていて、独特の景観を見せている。
 だから四国あたりの山ではじぇったい見られない山の形なのである。
 
 ところで日本に今も山岳氷河があるでしょうか。万年雪や雪渓じゃないよ。
 
 「あるのです」
 
 といっても今は火事場泥棒のような北方のR国に占領されてますが明治8年から昭和20年まで日本の領土だったのです。
 
 氷河と海岸の露天天然風呂がある島、アライド島です。
 海上から見る島です。
 
 海岸あたりでも真夏は四国の3月くらいの気温、夏でも涼しいでしょうなぁ
 
 「ああ、行ってみてぇ~、こら~R国、かえさんかい」

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